## ETH(イーサリアム)は過熱相場、BTC(ビットコイン)は上値が重い状況BTCの上昇は一服感が続くも、ETHの上昇が続いています。海外のデリバティブ市場では、BTCの建玉合計が約430億ドル対して、ETHは約289億ドルの建玉量(OI:Open Interest)がある状況です。ETHの時価総額はまだBTCの1/5程度の水準であるものの、比例計算するとかなり膨大な建玉が立っている状況であることがわかります。これはETH投資が熱を帯びている証拠でしょう。流動性が豊かになり、BTC以上のアセット力を持っているという見方もある一方、過熱相場であることも間違いがなく、急騰急落しやすい局面であることも指摘できます。ETHは月末が近くETFからの一部利食いも入りやすい時期のため、そろそろ調整が入りそうではあるものの、下落したところがまた買い場になると個人的には予想しています。 また、BTCは主役を取られている中、BTCを大口換金する動きがオンチェーン上でも確認されており、上値が重い状況です。引き続きBTC→ETHへ資金が移動する状況が続くと考えられます。## BTC(ビットコイン)はETHに主役を取られつつも押し目形状は良好【図表1】BTC/JPY 日足チャート出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)BTC/JPY日足チャート分析です。7月14日に高値をつけたのち、調整を得て上昇再開の形状になりつつあります。MACDは一度デッドクロスし、反落を示唆している形状ですが、あと2~3日営業日、この価格帯で推移となれば再びゴールデンクロスしてくるでしょう。押し目買いはトレンドラインまで待つ、またはSMA30(黄色)まで待つ戦略が良さそうです。1700-1730万円のゾーンで買い場を狙う感じでしょうか。深い押し目を待つ場合、SMA90(水色)からの買い戦略も選択肢の1つだと考えますが、現状10%以上の下落を待ってからになるため少し考えにくい距離感です。8月いっぱいの長期の戦略としては良い選択かもしれませんが、今週は浅い押し目を優先した買いトレードを念頭においておくとよいでしょう。## ETH(イーサリアム)はダイバージェンス発生中、近く天井か?【図表2】ETH/JPY 日足チャート出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)ETH/JPY日足チャート分析です。7月は50%程度の上昇となっています。本稿執筆時点(7月28日午前)も高値を更新しており、ドル建で3,900ドルを超えました。海外のオプション動向でも4,000ドルは意識されており、さらに、2024年の高値4,100ドルも見えてきます。おそらく近日中につけに行く可能性が高いでしょう。ただし、週足レベルでの重要価格ポイントは必ずと言っていいほど売りが出やすいため、4,000ドルや4,100ドルに近づくにあたっては一定の警戒が必要と考えます。すでに日足MACDはダイバージェンスを発生させており、テクニカル的にも売りシグナルが点灯しています。目標価格到達手前からも利益確定売りはかなり出やすいと思われるので、今週は利食い優先で考えた方が得策でしょう。個人的には、58万円~59万円がドル建てでいう4,000ドル前後のため、あと1万円程度の上昇から利益確定を実行していく予定です。その後、再び押し目で買い戻す戦略を念頭に置いています。【図表3】ETH/JPY 4時間足チャート出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)ETH/JPY4時間足チャート分析です。時間足の分析から、押し目買いのポイントを模索します。現在、時間足レベルではトレンドラインに沿った形で上昇中です。このラインを右方向に抜けてくるタイミングから注意が必要でしょう。一度に4,000ドルや4,100ドルを安易に抜けてくるとは考えにくいため、程よい調整に期待をして、SMA30(黄色)やSMA90(水色)が推移する価格から買い戻しを意識したいと思います。これは今週(7月28日週)いっぱいの戦略のため、徐々に移動平均線の推移も上昇してくるでしょう。週前半で考えると、SMA30は55-56万円で推移する可能性が高く、SMA90は52.5~54.5万円で上値を追いかけてくると予想します。よって、この水準までの押し目を期待し、2段階に分けて買い場を予想しておきます。大型プライスの節目は高確率で「ヒヤリ」とするような値動きが起こりやすいため、ちょっとした急落機会がチャンスに変わる傾向があります。この下落に期待をした押し目買い戦略でいきたいと思います。今週は目先ETHの利益確定を意識しつつも、押し目をすかさず狙っていく戦略を念頭に、買い戦略を堅持したいと思います。
強いETH(イーサリアム)、2024年高値に迫る展開か | ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)をチャートで学ぶ | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
ETH(イーサリアム)は過熱相場、BTC(ビットコイン)は上値が重い状況
BTCの上昇は一服感が続くも、ETHの上昇が続いています。海外のデリバティブ市場では、BTCの建玉合計が約430億ドル対して、ETHは約289億ドルの建玉量(OI:Open Interest)がある状況です。ETHの時価総額はまだBTCの1/5程度の水準であるものの、比例計算するとかなり膨大な建玉が立っている状況であることがわかります。
これはETH投資が熱を帯びている証拠でしょう。流動性が豊かになり、BTC以上のアセット力を持っているという見方もある一方、過熱相場であることも間違いがなく、急騰急落しやすい局面であることも指摘できます。
ETHは月末が近くETFからの一部利食いも入りやすい時期のため、そろそろ調整が入りそうではあるものの、下落したところがまた買い場になると個人的には予想しています。
また、BTCは主役を取られている中、BTCを大口換金する動きがオンチェーン上でも確認されており、上値が重い状況です。引き続きBTC→ETHへ資金が移動する状況が続くと考えられます。
BTC(ビットコイン)はETHに主役を取られつつも押し目形状は良好
【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)
BTC/JPY日足チャート分析です。7月14日に高値をつけたのち、調整を得て上昇再開の形状になりつつあります。MACDは一度デッドクロスし、反落を示唆している形状ですが、あと2~3日営業日、この価格帯で推移となれば再びゴールデンクロスしてくるでしょう。押し目買いはトレンドラインまで待つ、またはSMA30(黄色)まで待つ戦略が良さそうです。1700-1730万円のゾーンで買い場を狙う感じでしょうか。
深い押し目を待つ場合、SMA90(水色)からの買い戦略も選択肢の1つだと考えますが、現状10%以上の下落を待ってからになるため少し考えにくい距離感です。8月いっぱいの長期の戦略としては良い選択かもしれませんが、今週は浅い押し目を優先した買いトレードを念頭においておくとよいでしょう。
ETH(イーサリアム)はダイバージェンス発生中、近く天井か?
【図表2】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)
ETH/JPY日足チャート分析です。7月は50%程度の上昇となっています。本稿執筆時点(7月28日午前)も高値を更新しており、ドル建で3,900ドルを超えました。海外のオプション動向でも4,000ドルは意識されており、さらに、2024年の高値4,100ドルも見えてきます。おそらく近日中につけに行く可能性が高いでしょう。
ただし、週足レベルでの重要価格ポイントは必ずと言っていいほど売りが出やすいため、4,000ドルや4,100ドルに近づくにあたっては一定の警戒が必要と考えます。すでに日足MACDはダイバージェンスを発生させており、テクニカル的にも売りシグナルが点灯しています。
目標価格到達手前からも利益確定売りはかなり出やすいと思われるので、今週は利食い優先で考えた方が得策でしょう。個人的には、58万円~59万円がドル建てでいう4,000ドル前後のため、あと1万円程度の上昇から利益確定を実行していく予定です。その後、再び押し目で買い戻す戦略を念頭に置いています。
【図表3】ETH/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)
ETH/JPY4時間足チャート分析です。時間足の分析から、押し目買いのポイントを模索します。現在、時間足レベルではトレンドラインに沿った形で上昇中です。このラインを右方向に抜けてくるタイミングから注意が必要でしょう。
一度に4,000ドルや4,100ドルを安易に抜けてくるとは考えにくいため、程よい調整に期待をして、SMA30(黄色)やSMA90(水色)が推移する価格から買い戻しを意識したいと思います。これは今週(7月28日週)いっぱいの戦略のため、徐々に移動平均線の推移も上昇してくるでしょう。週前半で考えると、SMA30は55-56万円で推移する可能性が高く、SMA90は52.5~54.5万円で上値を追いかけてくると予想します。
よって、この水準までの押し目を期待し、2段階に分けて買い場を予想しておきます。大型プライスの節目は高確率で「ヒヤリ」とするような値動きが起こりやすいため、ちょっとした急落機会がチャンスに変わる傾向があります。この下落に期待をした押し目買い戦略でいきたいと思います。
今週は目先ETHの利益確定を意識しつつも、押し目をすかさず狙っていく戦略を念頭に、買い戦略を堅持したいと思います。